■星まつりって何?
星まつりの「星」とは、夜空に輝く「星」のことではありません。
ここで言う「星」は人が誰でもが持つ、「運命の星」を指しています。
私たちに起こる、いろいろな吉凶禍福(よいことや悪いこと)は、実はこの「運命の星」から来ているのです。
密教では、その「運命の星」を分析し、人の運命を知るすばらしい方法を見つけ出しました。それが、「密教占星術」です。
しかも、その人の「運命」を見極めるばかりではなく、悪い運命の流れを好転させ、よい運命の勢いを強くする開運法を編み出しました。これは、「除禍招福、運気・運期転換の秘法」といわれる密教最高の秘法の一つであり、その中で特に霊験あらたかな秘法が、旧暦の年始めである節分に護摩を焚き「星」を供養(おまつり)する、「星まつり護摩供」です。
■二つの星?
ところで、実はこの「星」には二種類あるのです。
一つは、もともと生まれながらに持っているもの(運の大小や強弱・良否や可能性)を示す星で、もう一つは毎年巡り来るもの(その時の運の現われ方や運の勢い)を示す星です。個人が生まれながらに持つ運命の星を運気(本命星)といい、その年に巡り来る星を運期(当年属星)といいます。
星まつりでは、この両方の「星」をおまつりして、それぞれの個人の幸せと家庭の安穏、併せて世界平和を「 真正仏舎利尊」(仏教の最高の本尊である釈尊のご聖骨)を奉安して「神仏両界の秘法」(阿含修験ならではの神々と御仏をおまつりしての秘法)を加えて祈りをささげるのです。