『説法六十心』

『大日経』住心品は精神分析・心理学の書！

『大日経』第一巻の住心品は、人間の心の種々相を六十種類に分類し、分析して精密に観察したものである。
本書は、この六十心を古今東西の名著や偉人の言葉、仏教経典類を逍遙してやさしくひも解く。

人を動かし、世界を動かし、現在から未来までのすべてを決定するのが「心」です。この「心」を訓練することによって、高度の精神〈こころ〉（意志と智慧）をつくるシステムが『大日経』の眼目のひとつであるのです。
そして『大日経』は、『法華経』の教えの秘密をあますところなく解き明かしています。さらに『大日経』の教えをもとにした胎蔵法は、『法華経』のさとりをシステムとして組み立てたものなのです。
本書は「心」の種々相を、古今東西の偉人や名著、仏陀の言葉を挙げて、誰でも解るように解説。

目次
上巻　1—貪心〈とんしん〉、2—無貪心〈むとんしん〉、3—瞋心〈しんしん〉……17龍心〈りゅうしん〉、18—人心〈にんしん〉。

著者・桐山靖雄
1986年1月20日新装版発行（1974年9月10日発行）
定価1,000円（税別）
平河出版社